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貝守やまゆり会 ~伝統の技術と味を伝える~

                                 ↑ウッド・ロフトかいもり

朝4時。真っ暗な集落に明かりが灯る。

ここは、貝守やまゆり会が活動する「ウッド・ロフトかいもり」である。

以前使っていた施設の老朽化に伴い、平成5年3月に国の事業を取り入れ建設された。

婦人部として当時から串もちや酒まんじゅうなど伝統食を作っていたが、建て替えに際して加工場

を併設し、全戸加入3世代の女性グループ「貝守やまゆり会」(以下、やまゆり会)を立ち上げること

になった。こうしてやまゆり会は、各家庭で作らなくなってしまった伝統食を伝える活動を本格的に

始めることになった。

女性の活躍が目覚ましい昨今だが、平成5年から、貝守地区の平均年齢約70歳の女性が活躍し、

そんな先進的な活動が、国や県から賞を受賞したり、各地から視察に入ったりと注目を浴びている。

 

「先輩達が技術を持っていたから教えてもらいながら活動してきました。

たくさん失敗をしたけれど、試行錯誤を繰り返し,やっと変わらぬ味を確立しました。」と話すのは

元代表の中澤幸子さん。

活動を続けていくと県内外から声が掛かり、全国各地(一度アメリカにも)へ出掛けたり、産直ひろ

ばに加工品を並べるようにもなった。

その他三戸町内の小学校や老友会などで体験してもらったり、町内行事にも出店している。

 

 

家業(農家)の仕事もこなしながら、早朝4時から2~3時間で加工品を作るという過密スケジュール

にもかかわらず、楽しみながら生き生きと活動している。

週に何度も集まるので、加工場は情報交換、コミュニケーションの場にもなっているそうだ。

生活の知恵もここで得て、次の世代へと伝えていくのだろう。

お客さんからの声が直接聞ける。これがやまゆり会のモチベーションにも繋がっている。

                                         ↑加工場

串もちを焼く鉄製の器具や凍み豆腐などの干し小屋づくりなど力仕事は、貝守地区の男衆が全面協力。

住民同士の繋がりが希薄になったコミュニティが多い中、貝守地区は相互扶助の精神で団結している

希有な自治会である。
                                    ↑手作りの干し小屋

 

やまゆり会が使う食材は,くるみと麦の粉以外、大豆・よもぎ・エゴマ(この辺りでは「じゅね」と呼ぶ)

もち米等々、貝守地区で栽培されたもの。地産地消で無駄がない。

                                      ↑串もちを成型

そもそも粉モノが伝統食になったのは、6-8月に吹くやませ(偏東風)が影響している。

冷たいやませの影響で稲作には不向きな土地だったため、冷害に強い小麦・そば・ひえ・あわなどを

挽いて食べる食文化となり、それが今も続いている。

代表的なものに、ひっつみ・三戸せんべい(軽い食感)・つつけ(かっけ)・串もち等々。

 

また、凍み豆腐と寒干し大根を干す風景は冬の風物詩となっているが、一般的には「高野豆腐」の名で

通っている。正式名称は「凍り豆腐」。

手作りならではの手間がかかっている。貝守産の大豆を使うことで伝統の味になる。

                                        ↑凍み豆腐

寒干し大根は,極寒の中冷たい水に何度も晒す。

手をかけ、愛情がたっぷり注がれた伝統の保存食である。

                                       ↑寒干し大根

産直ひろば用に、代表的な伝統食の串もち500個近く(冬場は350個ほど)準備する。

                                     ↑湯がいた串もち

 

串もちは、エゴマ(じゅね)とくるみだれの二種類。たっぷりタレに漬けて炭火で焼く。

他にせんべいおこわ、焼きおにぎり、ひっつみ、いなり、酒まんじゅう、草餅、よもぎ茶などが並ぶ。

もちろん、全て手作りである。

                                         ↑串もち

                                     ↑せんべいおこわ

↑よもぎ餅・貝っこもち・酒まんじゅう

25年間代表を務めた中澤幸子さんだが、この度代表の座を次の世代に渡した。

しかしやまゆり会のメンバーとして、これからも伝承に力を注ぐと力を込める。

 

産直ひろばの食堂でやまゆり会担当のひっつみ汁や串もちは月9回提供。

                                        ↑ひっつみ

一度この優しい味を味わってみてはいかがだろうか。

やまゆり会のストーリーを思い起こしながら。

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