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おんでニャさいと

三戸はファミレスじゃなくて、定食屋やラーメン屋さんに行く感覚に近い町。それが三戸のよいところ(移住者インタビュー)

平山 雄貴
社会福祉法人 三戸町社会福祉協議会 / 事務職員

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プロフィール

三戸町に移り住んで4年になる平山雄貴さん。出身は青森県五所川原市。
三戸町社会福祉協議会への転職を機に三戸町で暮らし始めました。現在同職。

おだやかで優しい雰囲気の平山さんですが、実はかなりのスポーツマン。
小学校は水泳、中学校は剣道、高校で空手をやって大学はスキー部。スキーのインストラクターをやっていた時期もあるのだとか。すごいです。強そうです。

大学時代は神奈川県で生活。
23歳の時に地元・五所川原市に戻って飲食関係のお仕事に就いていました。
絶やすことのない笑顔はこの時に身についたのかな?とにかく人当たりがよくて、話し方がていねい。

県内移住とはいえ最初は苦労もあったようですが、今では三戸のよいところをいろいろと発見し、好きになってくれたみたいです。

仕事の定年までは住んでもいいなと語る平山さんは29歳・独身です。
もう一回言います。29歳・独身です!

三戸町でアパートを探すのはたいへんでした!

三戸町に移り住んだ4年前。家探しが大変ではありませんでしたか?率直に言って、三戸の不動産情報、賃貸アパート情報はとても少なく、探しにくいと思うのですが、いかがでしたか?

平山 :採用が決まって三戸に来たのが4月に入ってからでした。
前職の引き継ぎもあって、実際に勤務が始まったのが4月の最終週だったんですね。その時期だったので、物件もまったく空室がありませんでした。

職場の方から不動産屋さんや物件を扱っている所の情報は聞いていたので探してはみたんですが、簡単には見つからなかったですね。

不動産屋さんに相談して、見に行ったのが家賃4万円位の一軒家。一人暮らしで一軒家はないかなと思って契約はしませんでした。

三戸町以外も考えましたね。南部町で4万円台のアパートもありましたし、八戸から通うことも考えました。

そんな時に、たまたま今住んでいるアパートの前を通りかかって問合せてみたら「空室あるよ」と。選択肢が他になかったのでそこに入居して、今もそのまま住み続けています。

仮に今後、引っ越しをするとしたら三戸町内にしますか?それとも町外にしますか?

平山 :町外も考えています。それは、あくまでも希望に叶う物件を町内で見つけられなければ、ということで、できれば三戸町内に住みたいです。

通勤がしやすいのもありますし、町の中に住んでいることで正直、仕事がしやすくなることも結構あるのです。「私は三戸のどこどこに住んでいます。」ということで親近感を持っていただけるということもあります。

ですから、できれば町内ですね。1LDKがあれば。

青森県の家賃は高すぎる!

1LDKと一軒家の貸家の家賃がそれほど変わらなければ、一軒家も選択肢に入りますか?

平山 :入りますね。でも実際には5万円台、6万円台の物件が多いですよね。
それだと学生時代に住んでいた神奈川のアパートより高いんです。急行が停まらない駅であれば4万円台、3万円台で新築に近い賃貸アパートもありますしね。

それからすると青森県全体、ちょっと高いなというのは感じますね。

所得とのバランスから考えると、家賃が占める割合が大きいですね。ぜひ、是正していただきたい。

住んでみなければわからない情報を、住む前に知ることができたらいいのに

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三戸で家を探している時に、「こうだったらいいのにな」とか「こういう施設があったら助かるのにな」などと思ったことはありましたか?

平山 :すごくありました。
そもそも家の情報がない、見つけることができません。特にインターネットにないんですね。

口コミだと「ここが空いてるよ」とか「誰それが大家さんで部屋を貸してるよ」という話があるのですが、そういう情報は住んでからじゃないと得られないんです。でも、住む前に知ることができないと意味がないんですよね。

定住してから引っ越すのはなかなかできません。

ウィークリーマンションのようなものがあってもいいのかな?と思いますね。家具とかなんでも付いているウィークリーマンションみたいなのがあればいいと思いました。一時期そこに住みながら、ゆっくり1ヶ月、2ヶ月新しい部屋を探して決めることができれば良いなと思いましたね。

僕のように時期が中途半端なときに引っ越して来ますと、生活を落ち着ける前に、仕事をなんとか落ち着けたいので生活環境を整えるのが面倒なのです。だから入ったらすぐに生活ができる状態のところに入れたらすごく良いのかなと思います。

三戸のことはまったく知りませんでした

同じ青森県内に暮らしていても、五所川原と三戸は遠くて行きにくい場所です。三戸から見ると五所川原はイメージしやすい街。立佞武(たちねぷた)があって、エルム街があって、太宰治があって、というふうに。逆に五所川原の方から見て三戸はあまり存在感がないのではないか?と思います。
実際に三戸に来る前にどのようなイメージを持っていましたか?また、いざ三戸に来ることになった時に、不安や心配はありませんでしたか?

平山 :正直に言いまして、三戸のことはまったく知らなかったです。
地図でも、この辺かな?という程度の認識でした。南部全般そうなのですが、八戸市はわかるのですが「三戸郡ってどこまでが三戸郡なの?」とか、「七戸は三戸郡なのか?」とか。「一戸って青森だっけ?」という感じでした。最初は三戸郡ってどこにあるんだろう?と思ってました。

当然文化とかもほとんど知らない。一応、八戸の区域というイメージ。広く南部ということなら「せんべい汁」、「南部せんべい」ですよね。あと南部弁。言葉が違う。そういうところしか知りませんでした。

あとは雪が降らない。
きっとこっち(五所川原)より暮らしやすいんだろうな、と思ってました。五所川原だと雪かきは1日3回。除雪機も一家に1台、だいたいありますしね。

イメージがほぼなかった三戸。いざ、来てみてどのような印象でしたか?

平山 :生活の不安はそんなになかったです。一人暮らしも何度もずっと経験していましたし、人見知りで引きこもっているわけでもないので、それなりに生活できるだろうと思っていました。

仕事の方を頑張っていけるかな?そっちの不安のほうが大きかったですね。

こっちに来てみて、まず最初に.. 言葉の違いですね。
いや、言葉の違いの前に寒さですね。4月の末って、こっちは結構寒いですよね?やませで。アパートが少し古いせいもあるんですけど、寒いなあって思いました。

それから食べ物、食事ですね。引っ越しの時に上司から引越し祝いでいただいたのが、ジュネ味噌の串餅だったんです。

当時はですよ!当時は、見たこともないようなものの上に、見たこともない色のものがかかってる。割り箸が刺さってる。これはなんだろうなあ?と思いましたね。正直、食べれなかったんですよ。

食べたことがないと、”くせ”があるんですよね。香りと味と食感と。独特で食べれなかったんですよね.. 。

あ、今は大好きですよ!

あと食べ物ですと、せんべいというイメージはあったんです。南部せんべい。
三戸はお店で焼いてるせんべいやさんが多いですよね?4つ、5つぐらいはありますよね?安ヶ平さん、小山田さん、前田さん、中平さん、尾下さん、松原さん、と。

五所川原だと、そういうお店で焼いているせんべいやさんを見る機会はないんです。探せばあるのかもしれないんですけど私の知っている限りではなかったんですね。

で、正直きらいだったんですよ。南部せんべいと言えばスーパーで売ってるバター風味の、ごまがたっぷりはいった長方形に切られた、ねぶたの絵が書いてある南部せんべいというのがあって、あの仏壇にあがっているような感じの。正直、苦手だったんですね。味は薄いし、固いし、のどは乾くし、あまり良いイメージはなかったんですよ。

それで、こっちに来て、せっかくだからちょっと食べてみようかと思って、同心町の小山田さんに入って、食べて、「全然違うな!」と。

口当たりの軽さ、食感の軽さと、一番感動したのは焼きたての耳。あれはもう、そこで焼きたてを買って食べる焼きたての耳の柔らかさ。あれは感動しました。

いつも実家に行く時には何袋か買ったり、仕事で講師を呼ぶときには、おみやげに持たせたりとかしています。せんべいのイメージが変わった!という感じですね。

あと、せんべい汁。名物は地元の人は食べないといいますよね。きりたんぽとか、味噌カツとか。せんべい汁もそうなんだろうなというイメージだったんです。地元の人は食べない。観光客むけのものだと思っていたんです。

ところが、町会の集会などに行かせてもらうと、「あ、あたりまえに作るんだな」って。汁物をぱぱっと作って、そこにせんべいをボンボンボンボンと追加する。町内によっていろんな作り方があるんですよね。

杉沢の泉開拓のところに行ったら、せんべいを砕かずにそのまま入れる。白せんべい、ごませんべい、なんでも入れる。せんべい汁用のせんべいじゃなくてもいいんだ!と。

たまたま同じぐらいの時期に八戸のせんべい汁協会の会長さんの講演を聞く機会があって、地元の人からしたらたいしたものではないけれども、これが観光客には受ける。という話を聞いて、本当にその通りだなあと思って、それは衝撃でしたね。

あと、言葉ですね。
思っていたよりもわからなかった。

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標準語にイントネーションが近いというのはあるんですけど…
方言が、この辺(まちなか)と、斗川方面と、猿辺方面でまったく違うんですね。ようは、なまってるんですよね。なまってて聞き取れなかった..

仕事以外でも、話がわからなくて、話が噛み合わなかったりして苦労しましたね。
言葉とともに仕事上で苦労したのは、地名を覚えることと、その場所が実際にどこにあるのかを覚えることですね。

町内のあちこちに行く仕事ですし、病院に行く患者さんの通所をやっている関係もありまして、予約の電話がバンバン来るんですね。当然タイムスケジュールを組まなきゃいけないわけです。

例えば貝守(かいもり)を入れて、10分後に梅内(うめない)をスケジュールに入れても当然それは無理な話なので、この土地勘がないというのが、すごく最初は苦労しましたね。

三戸はファミレスじゃなくて、定食屋やラーメン屋さんに行く感覚に近い町。それが三戸のよいところ

三戸に住んでまもなく丸4年になるわけですが、三戸にお気に入りの場所などはできましたか?

平山 :まず、好きなものとしては串餅。ジュネ味噌の串餅が好きになりました(笑)

僕は結構、猿辺(さるべ)方面に行く機会が多いんです。山道をずっと越えて行くじゃないですか?貝守を超えて行くと、山から急に平坦なところに出て、急にバーっと視界がひらけるところがあるんです。あのあたりがすごい好きですね。雪がない時期もそうですし、雪がある時期もなんにもない、たいらーな感じが好きでですね。うーん、猿辺方面、好きですね。

町を歩くのが好きなんですけども、まちなかを歩いていて最初に感じたのは、わりと商店街が生きてるなと感じましたね。

三戸町商店街
三戸町の商店街(まちの楽校)。焼いているのはジュネの串餅

五所川原だとエルムはあっても、まちなかの商店街は、ほぼほぼシャッター街。やってるところはなんこあるんだろう?という状況です。

三戸はお店ががんばってるなあと。個人商店でみなさん普通に買い物もしてますものね。ま、「減ったほうだよ、昔に比べればさびしくなったよ」というお話は聞くんですが、それでも地域に根ざして頑張っていらっしゃるというのは、ああ、三戸はそういうところなんだなあと、すごく感じましたね。

僕自身、個人商店での買い物ってあんまりしたことがなかったんですよ。
品揃え、金額のことを考えても、ネットの方が便利だし、と思っていました。

でも、個人商店で買い物をすると顔見知りになれるし、またちょっと違った楽しさがあるのかなと感じました。仕事でも当然お世話になりますし、個人的に行くときもあります。個人のお店の商店主さんと話すのは楽しいもんだなと感じていますね。

定食屋みたいな。ファミレスじゃなくて定食屋とかラーメン屋さんに行く時の感覚に近いのかな?って。馴染みになれるのがすごい楽しいですね。それが三戸の良いところのひとつなのかな、と思います。

三戸の夏の暑さは覚悟してきたほうがいいですよ

これから三戸に来る方に「ここは見てね」あるいは「ここは覚悟してきてね」ということはありますか?観光客、移住者問わずにアドバイス的なことをお願いします。

平山 :熊原川に白鳥が来るのを最近知りました。「白鳥いるんだ!」と嬉しくなりましたね。
通勤では車を関根(せきね)ふれあい公園に停めて歩いているんですけど、熊原川で鴨が泳いでるんですよ。その辺に自然があるのが気に入ってますね。

熊原川の白鳥と鴨
熊原川に飛来した白鳥(撮影は1月)

車に乗っててクマに会ったこともあったし、野うさぎが走っていくところも見て、キツネが横たわっているところもあり、蛇の抜け殻を車で踏んだり、という日があって面白かったですね。

覚悟しておいたほうが良いのは、冬の寒さですね。いや!

冬の寒さ以上ですね。夏の暑さがすごい!

夏の暑さは、北国のイメージがぶっ飛びますね。
特に6月、7月の暑さが。 8月になっちゃうと秋が始まってきて暑さはおさまってくるんですけどね。6月下旬から7月にかけてのうだるような暑さはちょっと覚悟しておいたほうが絶対よいと思います。

盆地なので空気が止まりますね。よどむまでは行かないですけど、空気が流れないからずっと暑さがそこに残ってるという感じですね。爽やかさ、清々しさの全く無い夏だなというのが….

でも、東京の暑さとは違うんですよね。室外機のむわっとした暑さとは違って、九州かどこかの夏と、もしかしたら似ているのかも。京都の夏もこんな感じかもですね。逆に、向こう(西日本)から移住する人は夏は生活できるんじゃないかと思いますね。

三戸は青森県の最高気温と最低気温を記録することもありますしね。。

ただ、夏も夜は気温が下がりますし、熱帯夜はあるけど寝苦しい夜はそんなに無いですよね。ひと夏に1日、2日あるかどうかです。

ピークを過ぎてしまえば夜は涼しくなりますし、暑さの期間も短いので、一時期しのげればなんとかなるかと思います。冷房設備があれば問題はないのかなと思いますね。

冬は寒いとはいえ…

やっぱ寒いな。。

寒いのですが、雪かきの必要がないんですよ!
降ってもスコップで雪かきをするのは年に数回。今年(2015~2016年にかけての冬)は1回ですし。去年も2回大雪があったぐらいでした。そんなにたいへんではありませんね。
底冷えはしますけどね。。

意外に住みやすいのかな、と感じています

平山 :盆地なので山には囲まれていますが、まちなかは平坦なんですよね。長崎のような坂の町では決してないですね。歩いていて「この坂苦しいな」というところもありません。箸木山(はしきやま)に住んでいるとなると話は別ですが..

このへんで生活する分には、歩いても一通りのものは揃えられるし、スーパーもあるし、個人商店もあるし、そういう意味では生活はしやすいのかなと感じてます。

「あれ買い忘れた!」と思っても、そんなに遠出せずに買いに行けますし、意外に便利だなと感じています。

住みやすいですよね!最近そう思うんですよ。
悪い場所じゃないですよ。

とりあえず駅も近くにあるし、バスもとりあえず走っているし、悪いところがそんなに見つけられないんですよ。

車があれば 、ま、自転車なら自転車でもそれなりに行動できますね。

生活面で困ることがそんなにないですね。

仲良くなれれば、野菜もらったり、漬物をもらったり、そういうふうにしてくれる人は多いですよね。関わり方次第だとは思うんですけど。

僕の場合だと仕事柄、あちこち行った時にもらってきたりするんです。
地区、町会の集まりなどがあるので、そういう時をきっかけに昔ながらの近所付き合いができるようになると思います。逆に干渉してくる人もあまりいないから、距離感を自分の尺度ではかりやすい町だと感じています。

なかには、そういう近所付き合いがめんどうくさい人もいると思うんですよ。
そういう人は別に町内会とか加わらなくても別に生活の面ではデメリットはそんなにないと思います。

入れば入ったで、交流したい人は交流できるし、交流のしかたもある程度自分の尺度でできるのかなという。。

そんなに外の人を拒むような感じはないのかなと思います。
狭い街でもっと閉鎖的なのかな?と思っていたりはしたんですが、特にお年を召した方にはまったくそういう感じはありません。

「わざわざ津軽から来たの?」「こんな何にもないところになんで来たの?」「なにしに来たの?」「いつまでいるの?」「どこに住んでるの?」「結婚してるの?」「一人でご飯炊いてるの?えらいね」というような感じでですね。

すんなりと受け入れてもらったというのが嬉しいですね。こっちも、この人はどういう方なのかな?この場所はどういう土地柄なのかな?ということも知りたいと思うし。

だから、望めばそういう人間関係をどんどん築いていける。
最初は距離感を持ちながら徐々に受け入れてもらえる土地柄なのかなと思います。
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僕自身は移住することに抵抗はありませんでした。
そんなにハードルの高いものでもないのかなという気がしてます。

何も仕事がないけど、行ってみてから仕事を探すとかだと不安しかないと思うんですけど、そういうのが整ったうえで、ベースを整えられる前提があるのであれば、三戸に来てみるってそんなにハードルが高いものではないと思いますね。車があれば。。

三戸の景色が好きです

平山 :好きな場所の話なんですが、五所川原って津軽平野がまっ平らじゃないですか?
三戸だと見下ろせるんですよね。あっちこっち。わりと好きなのが雷平(いかずちたい)に入っていくあそこ。あそこも梅内の方を見渡せるし、町内のほうも見えたりして。

バイパスもあの信号のあたりから見下ろす景色が気持ちいいなあって思います。まちなかは密集率が高くてコミッとしてるじゃないですか?

たしかに津軽ってドーンとした景色ですよね?逆にこっちから行くとそれに感動するんですよ。岩木山がドンとあって、平野がバーっと広がって、空がスケール感があって広いんですよね。こっちは空が山に遮られる。。

平山 :わかりますわかります。
どうしても山が入りますものね。
新鮮なんでしょうね、やっぱり。お互いに。

日本昔話みたいな山。日本昔話みたいな色の山じゃないですか?城山にしろ、名久井岳にしろ。

山に囲まれて、で、ちょっと登った所から見下ろすと気持ちいいんですよ。新緑の時期も良いんですが、特に紅葉の時期はバーっと色づいてて、あれは結構好きですね。わざわざどこかに見に行く必要もないほど紅葉の時期はきれいですね。

五所川原から青森市まわりで来ると、風景が変わってくるのは十和田を超えた辺りから、あー南部に帰ってきたなって思いますね。

三戸の景色好きですね。

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